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  • 2016.04.17 Sunday

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    高齢者の自殺予防について

    • 2016.04.17 Sunday
    • 19:12
    JUGEMテーマ:日記と思いつき


    社会福祉協議会の企画で、保健所の担当職員さんを講師に招いて「高齢者の自殺予防」について勉強会が開かれました。

    その中で講師が、「お一人暮らしの方よりも、むしろ多世代同居の方に自殺が多い傾向があります」と話され、少し意外に思いました。

    高齢者の自殺というと、年齢とともに関係性が希薄になり生きがいを失ってしまうことが原因かと思っていたので、家族の中にある方がどうして自殺に至るのか、しばしその理由がわかりませんでした。

    保健所の方は「家族に迷惑をかけたくないという思いから」とその理由を語っていましたが、いまひとつ腑に落ちずに考え続けていたのですが、なんとなくその背景がつかめてきました。老人は家庭の中で疎外される傾向があるのですね。

    老人には生きてきた歳月に相応する経験があって、それに裏付けされた信念や、知恵といったものがあります。けれどもその自分基準で若い世代(嫁や婿)を評価したり批判したりということをすると、やがては疎ましく思われて、同じ屋根の下で疎外感を味わう羽目になります。

    「私たちが若かった頃は・・・」から始まる若者批判は老人の常ですが、無用の手出し口出しや、品性が疑われるようなご近所噺し(他所様の金銭事情とか)を家族の前で開陳することも嫌われる原因になります。

    嫁や婿に対しての縄張り意識というのもあります。かなり動物的な本能ですが、家庭の運営主体としての立場にしがみついてしまうことで、軋轢が生じてしまいます。自身の存在が重んじられなくなるほどに、反作用的にその傾向は強まります。

    結局のところ自分自身の行動や発言が原因で疎外されてしまうのですが、元気な時はそのようにして対立を続けていても、年齢的な衰えというのは避けられないので、そこに至って「もう死にたい」という嘆きが呟かれ始めます。

    保健所の講師は「もう死にたい」が危険信号だと話していました。それを見逃さずにケアしましょうということです。中にはケアワーカーに「これで首を吊ろうと思っている」と、ロープを見せる人もあるそうです。

    どうも「もう死にたい」は、潜在的には「もっと自分に目を向けて」といった自己顕示であるように思われます。そして、それに対して満足な反応が得られなかったときに、自殺は抗議行動として決行されるのではないだろうか、という気がします。

    では結局、高齢者の自殺を防ぐにはどうしたら良いのかということですが、既に悪循環に陥ってしまっている方への対応は正直思いつかないのですが、要点はやはり、家族や周囲との関係性を良好に保つ努力を、早い段階から心掛けて頂かなければいけないということだと思います。高齢者の自殺の背景にそうした傾向があるという情報をこれから高齢者になっていく世代に提供し、一緒に考えて共有していくことが必要なのだろうと思います。

    自身の動物的な縄張り意識を自覚制御できず、気ままに我を通しながら他を批判し、その挙句にすっかり嫌われて「もう死にたい」などと自己顕示をしても後の祭りだということです。

    これから高齢者になっていく世代というのは、つまりは私達のことであるのですから、私自身も気をつけていかなければというのが、この度の私の感想です。
     

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